脊椎分離症の症状

 

脊椎分離症は脊椎の上下の関節突起の間が切れた状態をいい、最も下の第五腰椎に起こることが多く、後天的に切れることがわかっています。

 

分離症があるために椎骨の前の部分が前方にすべった状態になる症状は分離すべり症といい、これは腰痛や足のしびれを起こす原因となることがあります。分離していなくても、すべり症は起こることがあって椎間板の変形が原因とされています。

 

脊椎分離症の症状ですが、腰の痛みは単に重くてだるいものから、ひどい場合は身動きもできないこともあって様々です。腰痛の種類や程度によっても違いますが、ちょっとした動作だけでも激痛を起こし、下肢がしびれたりもします。

 

症状の期間もがんこな腰痛が何日も続いたりすることがあり、更には常時ではなく環境、体調等にも左右されたりもします。自覚症状は脊椎分離症だけでは出ない場合が多いようですが、長時間の立ち仕事や、腰を無理に反らせたり横に曲げたりした時に腰痛を訴えることがあります。

 

これは分離している部分の骨の痛みであって、下肢の筋力低下や痛み、しびれなどの神経症状はほとんどありません。子供の場合はちょっとした変化にも気付いてあげることが大切で、あまり痛がらないからといって放置するのは危険です。