保存療法

 

脊椎分離症の治療方法についてですが、軽症ならば保存療法で殆どの場合はよくなります。但し、痛みの強い急性期には、コルセットなどで腰椎を固定し安静を保つのがいいでしょう。

 

脊椎分離症以外にすべり症や脊柱管狭窄の場合もあるので、痛みが出たら、とにかく休養、安静を保つのが一番です。狭窄が治まり、痛みが軽減するまでは、ひたすら我慢しかありません。

 

痛みがどうにもならない時は、神経ブロック注射がとても効果がありますが、胃腸障害や肝臓にも負担がかなり大きいので極力我慢しなければなりません。ボルタレン座薬や錠剤もありますが、これも、一時をしのぐための鎮痛剤なので、胃腸障害や肝機能障害のある人は要注意となります。

 

痛みは辛いのですが、だいたい3~4ヵ月で治るようです。症状が軽減されたら、バランスのとれた腹筋背筋を鍛えてサポート力を強化するようにします。分離している骨付近の筋肉強化のやめには、腰痛運動や、ウォーキングを始めるのがよく、いきなり強度の筋肉運動などは負担が大きいので控えさせてください。

 

とにかく過労は大敵です。まずは不摂生せず、無理はせず、痛みを再び出さないような注意をした生活を心がけてください。コルセットについてですが、どうしても普段身体を動かさなければならない特に役に立ちます。

 

コルセットは腰椎を主とした腰部全体の支持を目的としており、特に腰全体をしっかりサポートして腰痛を軽減してくれるタイプの腰痛コルセットがお薦めです。コルセットを付けると腹圧が上昇するので、腹壁が強化され腰への負担が軽くなるのです。